その環境でずっと海に行ってたのやから

昔のお客さまと久しぶりのLINEをしてたら、めっちゃおもしろかった。

10年以上も前にも、ブラック企業に勤めていたのに、今は別のブラック企業に勤めている。なんで?抜け出すことはできないのかな。そこから抜け出すことは無理なんかな。それともブラック企業じゃないと働いてる気分になれないんかな。

そういや、ブラックで休みぜんぜんなくてー、は言うけど、それに対する文句やディスりはなかった。ひょっとしたらこちらが思ってるほど本人はイヤじゃないのかもしれない。
そこでは必要とされているのかもしれない。なんならそこに自分の存在価値を見出しているのかもしれない。

その昔、(もうずいぶんと昔)、僕もブラック企業で働いてた。『ブラック企業』という言葉が生まれたくらいの時代に、バリバリのブラック企業と言われてた会社なので、相当なブラック企業だった。
今から思えば滑稽なことに、その会社を退職できるなんて思ってもみなかった。辞めようとも思わなかった。この先も休みなく、拘束時間も長いまま生きていくことになるんだろうな、と思っていた。そういうもんだと思っていた。
それにイヤなことばかりでもなかった。いいこともそれなりにあった。そしてそこには自分の居場所もあった。

今ならソッコーで辞める。でも当時は違った。
つまりその時の自分が考えていたことが世界のすべてやったから、外の世界には自由があるなんて、想像したこともなかった。いや、想像したくなかった、って方が近いのか。知らんけど。
街のダイビングショップは早朝から夕方まで海に行って、街で夜中まで働く。すでに拘束時間えげつないけれど、それがブラックだとは一度も思ったことない。

とにかく、今現在もまた別のブラック企業で働いているそのお客さまは、そのままがんばるのか、見切りをつけて辞めちゃうのか、どうするのかっていう判断を見守ろうと思った。

そのお客さまがブラックに忙しいのはいいとして、久しぶりに海には来てほしいな。

まあまあ、そのお客さまは昔からずっとブラック企業やから、ダイビングはブラック企業とともにある、と言えなくもない。
その環境でずっと海も行ってたのやから、これからもまた来てくれるでしょ。

待っとこ。

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